困ったカップル、富士男と柿絵
アニメ初登場は1995年放送の第二期48話「青春って何だろう」の巻。
まる子は美男美女のカップルを発見後、後方に不細工カップルを発見。後日野口さんとたまちゃんにその話をする。
「呪われた変な顔の一族」だの、3人で不細工カップルをからかって笑っているところに、本人たちに遭遇。
何と野口さんの口から出た言葉は、「男の人の家族の、妹がこの場所にいたとしたら・・・」
なんと男性は野口さんの兄だった。
容貌のことはまだしも、このお兄さんと彼女は、性格が相当な曲者だった。
野口 富士男(のぐち ふじお)
声 – 田中一成(1995年12月3日 – 2016年11月6日Bパート)→服巻浩司(2016年12月11日 – )
アニメ版では第2期の1995年12月3日放送分から登場。野口さんの兄。1957年2月23日生まれの17歳で、高校3年生。A型 魚座[要出典]。好きな食べ物は、カツ丼、ホットドッグなど[197]。好きな歌手はジョン・レノン[276]。
愛用ギターには「かぐや姫」のステッカーが貼られている。
今日は野口さんのお兄さん、富士男のお誕生日なんだよ、おめでとう~!
誕生日など、意外と細かい設定までされていたのが驚きである。画像は後述、鍵を紛失した際に見つかって得意になる富士男
石山 柿絵(いしやま かきえ)
声 – 真山亜子
富士男の彼女。富士男同様、お世辞にも美人とは言えない顔立ちをしている(まる子によると「すっごい変な顔のカップル」の1人)。わがままで無愛想。富士男との関係はもはやバカップルの域に達している。17歳[278]。B型[要出典]。好きな食べ物は、スパゲッティ、ハヤシライスなど[197]。粒あんとこしあんの両方が好き[279]。
今日は、柿絵のお誕生日なんだよ、おめでとう~!
柿絵の誕生日は6月1日。
富士男はとにかく野口さんをこき使う
第2期283話「野口家の一夜」では、野口さん宅にまる子とたまちゃんが泊まりに来ており、3人で遊んでいるのに「ジュース買ってこい」と野口さんに命令する。
野口さんが断り、まる子も富士男には遠慮なく反発。「自分のことは自分でやれば!?」
富士男は「笑子の友達にはろくなやつがいないな!」と怒鳴るが、野口さんは「お兄ちゃんもね・・・」と冷笑。
富士男は動作が暴力的なことも。柿絵はかなり無礼者
反抗的な野口さんやまる子の態度に柿絵が「失礼しちゃうわ!富士男、何とか言ってやってよ!!」と怒り出す。
富士男は柿絵にいい所を見せたかったのか、野口さんに掴みかかる。暴力に出ると思ったまる子は止めに入るが、野口さんがお百度参りで積み上げていた積み石を、富士男は足蹴にして壊してしまう。
まる子の説教で退散するが、捨て台詞は「覚えてろ」
しかし、柿絵は「失礼しちゃうわ」とのことだが、会ったとたん「こんにちは」ではなく、まる子たちを「小学生の癖にすっごい生意気なのよね」といきなり言う無礼者。失礼しちゃうのはどっちだろうか。
富士男と言えばギターとシャウト
第2期1081話「公園で会いましょう」では、富士男が公園で柿絵へのラブソングを熱唱しているところに、まる子・前田さん・みぎわさん・冬田さんの4人が出くわす。
富士男の歌を聞いたまる子以外の3人は大感動。
ポエムを作る趣味がある前田さんは、富士男に「どうしたら素敵な詞が書けるのですか?」とコツを聞く。
コツは「愛」とのこと。
前田さんは富士男の一言で創作意欲がわき、ポエムを書き始める。
富士男は「俺の才能が一人の少女を目覚めさせた」と天狗状態。
みぎわさんは「花輪君に言われたい、感動・・・♡」
冬田さんは「泣きそう・・・♡」
と大感動。
まる子だけがドン引き。
柿絵は「ファンが多くて妬けちゃう柿絵~♡」
柿絵は自分のことを「カキエ」という女子だったのか?
富士男は「ファンが多くても自分の心は柿絵の物」ときざなセリフ。
3人を感動させた富士男の歌の歌詞
富士男の歌で有名なのが、「OH柿絵、My Love」「か~き~え~」という歌詞のシャウト。
しかし、「公園で会いましょう」の回では、視聴可能な範囲では以下のような歌詞を披露している。
※sha lalalalala OH 柿絵!
※くりかえし
My sweet Baby 俺は毎日 お前との愛を語る
I love you I love you 柿絵 sha lala・・・
※(柿絵のコーラス sha lala・・・)
柿絵、それは空 ※(柿絵のコーラス そらー)
柿絵 それは海 ※(柿絵のコーラス うみー)
柿絵 それはこの世の全て
柿絵 柿絵 My love
上記歌を披露し散々カッコつけていた富士男は、立ち去った後に「鍵を失くした」と公園で両方の鼻から鼻水を垂らして号泣。まる子のひょっとこ柄の手ぬぐいで鼻をかむ。
鍵は柿絵が渡し忘れたと、野口さん宅に届けてくれていたことが判明。
まる子は家の鍵が見つかって良かったねというが、実は柿絵との交換日記の鍵だった。
その場にいたまる子、大野君、杉山君は呆れるが、前田・みぎわ・冬田の3人組は、感心している模様。
富士男は探してくれたまる子達に「サンキューファンのみんな」と投げキッスをして去る。
自己顕示型の富士男・柿絵と、前田さん、みぎわさん、冬田さんはやはり気が合うよう。
乙女クラブの3人(まる子も一応乙女クラブの一員のようだが・・・)はむしろ富士男を崇拝しているといっていい。
富士男・柿絵に見る「ちびまる子ちゃん」の傾向・・・ちびまる子ちゃんは、意外と外見の評価がシビア
人間見た目じゃないというが、ちびまる子ちゃんでは意外にも外見の評価がシビアな描写が多い。
富士男と柿絵はもちろんだが、お姉ちゃんのクラスの根岸君も、まる子には「変な顔だけどいい人」と、正直というか素直というか、オブラート無き率直な表現がされている。
まる子が静岡市の呉服町で道に迷った際にも、助けてくれた女子高生のことを「ブスのおかげで助かったよ」と言い、キートン山田が「なんてありがたみのない感謝の仕方だ」と突っ込んでいる。※女子高生と別れた後バスの中で言ってる。
城ケ崎さん、笹山さん、大野君、杉山君、花輪君という美形組、普通組、変顔組(富士男、柿絵、B級男子たち)という外見のヒエラルキーのようなものも存在している。
そのことで陰湿な差別やいじめにつながっていないのは、まる子自身が自分のことを「身の程を知っている子供」と自覚し、あくまで性格も踏まえて客観的な評価をしているからではないだろうか。根岸君がイケメンとは言えないまでも憎めない顔をしているのに対し、富士男と柿絵は性格が顔に出た結果と言えそうだ。